Amazon広告 ACOS:KDP著者のための実践ガイド

本のAmazon Adsキャンペーンを始めて、クリックも増えてきた。でも、本当に利益は出ているでしょうか?その判断に役立つ指標がACOSです。正しく理解すれば、収益につながらないクリックに広告費を使い続けるのを防げます。
ACOSとは?
ACOS(Advertising Cost of Sales)は、広告経由の売上に対し、広告費が占める割合を示す指標です。
計算式
ACOS = 広告費 ÷ 広告に起因する売上 × 100
たとえば、クリックに3,000円を使い、広告から10,000円の売上が発生した場合、ACOSは30%です。
注意したいのは、この売上は本の販売価格をもとに計上され、著者のロイヤリティではない点です。また、Kindle Unlimitedで読まれたページ数は、この計算には含まれません。Amazon Adsでは、既読KENPと推定ロイヤリティとして別に表示されます。
目標ACOSは?損益分岐点を計算する
誰にでも当てはまる「良いACOS」はありません。1冊あたりの収益によって変わります。
損益分岐点のACOS
1冊あたりのロイヤリティ ÷ 販売価格 × 100
- 500円で販売する電子書籍で、受け取る額が約320円なら、損益分岐点のACOSは約64%です。
- 1,500円で販売するペーパーバックで、印刷費を引いた受取額が約350円なら、損益分岐点のACOSは約23%です。
これらは概算です。実際のロイヤリティはKDPの価格設定画面で確認してください。この水準を上回ると広告経由で売れるたびに赤字になり、下回れば利益が出ます。発売直後は、広告がランキング、広告以外の販売、Kindle Unlimitedの読書につながるなら、多少高いACOSを許容する判断もできます。ただし、成り行きではなく、意図して選ぶことが大切です。
ACOSが高くなる原因
- キーワードの範囲が広すぎる:興味本位のクリックを集めてしまいます。
- クリックされても売れない:購入につながらずクリックだけが増えるキーワードは、予算を消費し続けます。
- 商品ページが購入につながらない:表紙、内容紹介、価格、レビュー不足が原因になります。広告で読者を呼び込み、商品ページで購入を決めてもらう必要があります。
- ロイヤリティに対して入札額が高すぎる。
ACOSを下げる5つの改善策
- 検索用語レポートを分析する:広告表示につながった実際の検索語と、そのうち購入につながったものを確認できます。
- 除外キーワードを追加する:費用だけがかかり、販売につながらない検索を除外します。
- 利益の出る検索語を完全一致に移す:手動キャンペーンで、入札額を管理しながら運用します。
- 費用が高すぎるターゲットの入札額を下げる:いきなりすべてを停止するのではなく、調整しましょう。
- 予算を増やす前に商品ページを改善する:購入率が上がれば、ACOSはその分下がります。
長時間かけずに数字を読み解く
Amazon Adsではキャンペーンレポートをエクスポートできます。BookstudioのAmazon広告監査は、そのデータを分析し、キーワードごとのACOSを計算します。売上につながらず予算を消費しているキーワードを見つけ、具体的な改善策を示します。
商品ページが購入率を下げているなら、まずは無料診断を利用しましょう。本のASINをもとにAmazonの商品ページを評価します。



