Amazon KDP 出版ガイド:本を出版するまでの手順

Amazon Kindle Direct Publishing(KDP)を使えば、誰でも無料で電子書籍(Kindle)、ペーパーバック、ハードカバーを出版し、世界中のAmazonストアで販売できます。出版自体は簡単でも、読者に見つけてもらうのは別の話です。このガイドでは、出版までの手順を順番にたどりながら、本の見つかりやすさを左右する重要な設定を紹介します。
1. KDPアカウントを準備する
kdp.amazon.comにアクセスし、Amazonアカウントでログインします。執筆活動専用のアカウントを使うのがおすすめです。出版する前に、KDPで次の情報を登録します。
- 税務情報:オンラインの質問票に回答すると、ロイヤリティに適用される源泉徴収の有無や内容が決まります。
- 銀行口座情報:売上の振込先を登録します。
- 氏名または法人名:支払いに使用される名義を登録します。
ヒント
これらの情報は最初に入力しておきましょう。登録が不完全だと、いざ「出版」をクリックしようとしたときに手続きが止まってしまいます。
2. 原稿と表紙を準備する
電子書籍では、EPUBやDOCXなどの形式を利用できます。ペーパーバックやハードカバーでは、選んだ判型に合わせ、適切な余白を設定したPDFをアップロードします。6 × 9インチはよく使われる判型です。紙の本の表紙データには裏表紙、背表紙、表表紙が含まれ、全体の幅はページ数と用紙の種類によって変わります。
表紙は、本の最初の広告です。Amazonの検索結果では小さなサムネイルで表示されます。その大きさでも文字が読めるか、同じジャンルの売れ筋作品に共通するデザインの特徴を押さえているかを確認しましょう。
3. 本の商品情報を入力する
本を見つけてもらううえで、最も重要な工程です。商品ページには次の情報を設定します。
- タイトルとサブタイトル:サブタイトルでは、キーワードを詰め込まずに、本のジャンルや読者が得られるメリットを明確に伝えます。
- 内容紹介:最大4,000文字で、商品ページを訪れた読者に本の魅力を伝えます。
- 言語、著者、その他の著者等、シリーズ、版情報。
- 対象読者と、該当する場合は成人向けコンテンツの指定。
KDPの7つのキーワード欄
KDPにはキーワードを入力する欄が7つあります。タイトルに含まれる語を繰り返すのではなく、「スコットランド ミステリー 小説」「子ども 感謝日記」など、読者が実際にAmazonで検索するフレーズを設定しましょう。他の著者名、商標、「ベストセラー」「無料」などの表現は、KDPの規定で禁止されているため避けてください。
カテゴリー
カテゴリーは最大3つ選べます。何千冊もの本に埋もれる大きなカテゴリーより、自分の本が実際に上位を狙える、具体的なカテゴリーを選びましょう。
4. 価格とロイヤリティを決める
電子書籍のロイヤリティには、35%と70%の2つのプランがあります。70%プランを利用するには、価格がAmazonの定める範囲内であることが必要です。Amazon.co.jpでは250円〜1,250円です。このプランでは、ファイルサイズに応じた配信コストが差し引かれます。
紙の本のロイヤリティは、販売価格の一定割合から印刷コストを差し引いた額です。印刷コストはページ数、判型、インクの種類によって変わります。KDPの価格設定画面にはストアごとの正確なロイヤリティが表示されるので、価格を決める前に確認しましょう。
KDP Selectに登録するべき?
電子書籍をKDP Selectに登録すると、90日単位でデジタル版をAmazon独占配信にします。その代わりにKindle Unlimitedの対象となり、読まれたページ数に応じて報酬を受け取れます。また、期間限定の無料キャンペーンなどの販促ツールも利用できます。Kindle Unlimitedの利用者が多いジャンル小説では、有力な選択肢になることがよくあります。
5. 出版後に表示を確認する
KDPでは、提出後、販売開始まで最大72時間かかる場合があると案内しています。本が販売されたら、次の点を確認しましょう。
- 主な検索フレーズで検索したときに表示されるか。
- 適切なカテゴリーに登録されているか。
- 電子書籍と紙の本が同じ商品ページにまとめられているか。
出版してからが本当のスタート
出版しても、読者の目に触れなければ自然に売れるわけではありません。最初の数週間は売れ筋ランキング(BSR)を追い、どの検索にも表示されないならキーワードを調整しましょう。最初の販売につなげるために、少額のAmazon広告(Amazon Ads)を試すことも検討できます。
Bookstudioの無料診断は、本のASINをもとにタイトル、内容紹介、カテゴリー、キーワード、価格を分析し、見つかりにくさの原因を示します。数分で確認できます。



